今回は模試(模擬試験)を120%活用する方法を徹底的に解説しました。
この記事では当塾の模試に関する英知を全て結集しています。
長い記事になりますが、最後まで読んで模試をしっかり合格につなげてくださいね。
受験の悩みを相談
模試を受ける目的を明確にする

模試を120%活用するためには、そもそも「なぜ模試を受ける必要があるのか」を明確に理解する必要があります。
模試を受ける目的は大きく3つあります。
①今の実力と志望校との差を可視化する

「本番までに何を勉強すればいいか?」は、ゴールと現在地を把握してはじめて決定します。
・受験における現在地とは「今の自分の偏差値」 ・受験におけるゴールとは「志望校の偏差値」
偏差値は「平均との差」なので、現在地を知るためには模試を受ける必要があります。
「模試は現実を突きつけられるようで嫌だ」という人もいると思いますが、受験勉強の第一歩は自分の現在地を知ることからです。
②ライバルとの差を可視化する

大学受験では「何点取るか」ではなく「合格者枠の中に入れるかどうか」で合否が決まります。
そのため「いま自分が大体何番目くらいなのか」が非常に重要なデータとなります。
一人で勉強しているだけでは「自分の位置」を知ることができないので、模試を受けて自分の位置を確認する必要があります。
③勉強の定着度を確認する

日々勉強している中で「成長しているな」であったり「苦手な問題を克服できているな」という手ごたえを感じていると思います。
しかしその手ごたえはあくまで主観的なもので、それが実際のテストの中で発揮できるのかチェックする必要があります。
もし「良い勉強ができている」と感じているにも関わらず、模試で実力を発揮できなければ早急に勉強を修正していく必要があります。
どの模試を受けるべきか?

ここまでの「模試を受ける目的」を踏まえたうえで、浪人生・宅浪生が受験すべき模試を解説していきます。
【総論】浪人生・宅浪生におすすめの模試

結論として、浪人生・宅浪生には「河合塾の全統模試」をおすすめします。
理由は大きく3つあります
①受験者数が多く、自分の現在地を最も正確に把握しやすい
②浪人生の受験比率が高く、本番に近い受験者層で実力を把握できる
③問題の品質が特に高い
もちろん「駿台模試」や「東進模試」も問題品質が高いので「河合塾の全統模試を軸に、他の模試を足していく」というのが良いと思います。

私立大志望の浪人生・宅浪生
共通テストが課される私大を受ける方は、共通テスト模試を年2回~3回受ければ十分です。
※共通テストを必要としない(重要度が低い)浪人生は、共通テスト模試は不要です
記述模試も年1回~2回受ければ十分です。
記述模試は国公立の出題傾向に合わせた問題なので、私大受験者に有効と言えないからです
まとめると「模試は本番で力を発揮する練習」くらいに考えておけばOKです。
模試に時間をかけるなら、1年でも多く志望校の過去問をやりましょう。
共通テスト重視の浪人生・宅浪生
全統共通テスト模試に加えて、可能な限り駿台の共通テスト模試や東進の共通テスト模試を受験することを推奨します。
共通テストは出題傾向がある程度決まっているので、模試を通じて共通テストに慣れることが高得点の鍵になります。
もちろん無駄に多く受けても意味が無いので、時間と費用を考慮して無理なく共通テスト模試を多く受けていきましょう
なお、記述模試はそこまで重要ではありません。
記述模試を受けるなら、過去問演習を一年でも多く積みましょう。
二次試験重視の浪人生・宅浪生
共通テストの比率が低いとはいえ、「足切り」を避ける必要があります。
そのため年2回~3回、全統共通テスト模試を受験しましょう。
二次試験勝負なので共通テスト模試に時間をかけるべきではありません
記述模試は「全統模試を年3回」を基本にしましょう。駿台の記述模試が難しい傾向にあるので、難しい問題にトライしたい人は駿台模試でも良いです。
また「東大模試」「京大模試」など大学別模試がある場合は、河合塾の全統模試に限らず色々と受けることをおすすめします。
大学別模試の方が自分の位置を把握しやすいですし、何より本番で力を発揮する良い訓練になります。
おまけ(参考情報)
模試の質についても考えておきます。
当塾は「駿台は知識重視で難しめの出題」「河合塾は読解重視でバランスよい出題」「ベネッセは出題に癖がないものの易しめの出題」と分析しています。
もちろん受験する回によって変わってくるので一概には言えませんし、あくまで傾向(イメージ)とお考え下さい。
模試の1週間前から心がけること

「朝起きて、模試を受けて、自己採点して、寝る」では、せっかくの時間とお金がもったいないです。
そこでここからは、模試本番に向けて心がけてほしいことを解説していきます。

①模試対策は不要、やっても復習まで
模試対策は基本的に不要です。
受験生の中には模試が近づくと「模試の過去問」を解いたり、模試で出そうな知識を詰め込み始める人がいます。
模試への熱意は素晴らしいのですが、過去問や直前詰め込みで高得点を取ってもあまり意味がありません
※ただし、東大模試や京大模試などの大学別の模試はしっかりと対策をして臨んでOKです。むしろ、しっかりめに対策してくださいね。
「どうしても模試対策がしたい」ということであれば「これまで間違えてきた問題の復習」を徹底しましょう(短期間で新しいことを覚えるのは脳の性質上難しいため)
「新しいことを学ぼう!」としても、一日で覚えられることには限りがあります。というより、一日では本番で使える知識をつけるのはほぼ不可能です。
「日本史の教科書を全部読み返す」とか「問題集を最初から全部やる」みたいな無謀なことはしないようにしてください
②「制限時間」への意識を高める
模試や本番でうまくいかない人の70%は「試験時間が足りなかった」に起因します。
そして試験本番で時間のミスをする人は「普段から制限時間に無頓着」であることが多いです。
そこで模試で大失敗しないために「模試1週間前は全ての勉強に制限時間を設ける」というのを意識してみてください。
もちろん1週間だけでなく、日頃から時間を意識できると本番で成功しやすくなります
③朝9時に全力を出せるリズムを作る

生活習慣が乱れている浪人生は非常に多いです。
起きる時間には個人差がありますが、模試は朝9時から始まるので「朝9時に頭がフル回転になる生活リズム」を早い段階で作っておくようにしましょう。
※もちろん、1年間を通じてこのリズムを保っていきましょう
「なんだ生活習慣の話かよ!」と思ったかもしれませんが、想像以上に「生活リズムや試験当日の体調」は点数に大きく影響します
模試当日の重要なポイント

ここからは「模試当日の重要なポイント」を解説していきます。
模試にしっかり準備をしてきても、当日の過ごし方で模試の効果が大きく変わってきます。
ポイント①全力で試験を受ける
「全力で受けるなんて当たり前じゃないか!」と思うかもしれません。
しかし、ほとんどの受験生が「模試だから」という理由で難しい問題をすぐ諦めるなど、試験本番と同じレベルで1点に対するこだわりを持てていません。
模試で手を抜いてしまうと、結果を分析しても得られるものが少なく、その後の勉強計画に活かしていくこともできません
模試は試験時間いっぱいまで、1点に対するこだわりを持って、やり抜いてきてくださいね。
ポイント②模試を通じてルーティンを確立する
模試を通じて試験本番のルーティンを確立しましょう。
具体的には3つのルーティンを確認してほしいです。

①睡眠について確認する
試験前日から試験当日の朝にかけての睡眠リズムを確立しましょう。
具体的には「何時間寝るか」と「何時に寝て何時に起きるか」です
睡眠は試験当日の集中力に大きく影響してくるので、模試を通じて「大体試験開始の〇時間前に起きればいいな」という自分なりの感覚を掴んでおくことが重要です。
②昼ご飯に何を食べるか
2つ目はお昼に何を食べれば午後の試験で眠くならないかを確認することです。
試験本番の失敗として「午後に急に眠くなって集中できなかった」というのが非常に多いです
こうした失敗を避けるために、模試を通じて何を食べれば午後の試験で力を発揮できるかを確認しておきましょう。
※最近はチョコやラムネをたくさん食べる人がいますが、糖分の摂りすぎは眠気につながるので注意です
③休憩時間に勉強するかどうか
テスト間の休憩時間で「次の試験に向けた勉強をするのかしないのか」を確認しましょう。
「休憩時間はしっかり休んだ方が良い!」という人と「次の試験に向けて勉強した方が安心感があっていい!」という人に分かれます。
勉強する派の意見としては以下があります。
・英語の試験の直前に英文を軽く読んでおいた方が、試験開始後スムーズに英文を読める
・数学の試験前に軽く計算問題を解いておけば、試験開始後に全力で計算に取り組める
・社会など暗記科目は直前までやっておいた方が良いに決まっている
一方で勉強しない派の意見としては、「1つ前の試験で頭が疲れているのに、休憩中に勉強したら次の試験の集中力の低下につながる」といった意見が多いです。
休憩時間の使い方で試験の点数も変わってくるので、ぜひ模試を通じてこの2つのパターンを試しておいてください。
ポイント③当日中に自己採点をする
寝る前までに必ず丸つけ、自己採点までやっておきましょう。国公立受験の方で共通テスト模試を受けた場合は科目数が多くて本当に大変だと思いますが、必ず寝る前にやってください。
1回寝てしまうと問題を解いた時の手応えだったり、感覚を忘れてしまうので当日中というのが重要です。
なお記述模試の場合は選択式のところを丸つけをし、それ以外の部分は解答例を簡単に確認しておくだけで大丈夫です。
ポイント④見直しも可能な限り進める
時間が許す限りで、当日中に見直しを進めておきましょう。
具体的な見直し方法は、この記事の続編で徹底解説します!
ポイント⑤自分の課題を特定し、何をすべきか自分で考える
自己採点、見直しの結果を踏まえて「今どこに課題があるのか」や「今後何をしていくべきか」を自分なりに考えてみましょう。
問題を解いた時の手応えや感覚が残っていた時の方が分析に深みが出るので、多少夜ふかしになってでも当日中に考えられると素晴らしいです
この分析を最初から人任せにする人は絶対に成績が伸びませんので、必ず自分でやりましょう。
この時「自分の分析が合ってるとか合ってない」を気にする必要はないので、まずは自分の気持ちにまっすぐ向き合いましょう。
【一度は失敗する】模試で時間オーバーを防ぐ方法

模試で失敗する人、大量失点する人の多くは「時間配分をミスった」に集約されます。
そこでここからは「模試で時間オーバーを防ぐ方法」と題して、具体的に対策をお話していきます。
共通テスト模試は特に時間が足りないので、まずはそのあたりから話を始めていきます。
時間制約が特に厳しいのが共通テスト模試
共通テスト形式の模試(以下、マーク模試と記載)では、主に以下の科目で時間が足りなくなります。
英語・国語(現古漢の全て解く受験生)・数学IAIIB・理科科目
共通テスト形式は「いかに効率よく問題を処理していくか」が問われるため、時間への意識をかなり高く持つ必要があります。
全部解こうとしていないか?
これはテスト全般にいえることですが、まずは目標点を正しく設定しましょう。
もっというと、各科目で何点落としていいのか?を決めておきましょう
人によって得意科目、苦手科目があるので一概には言えませんが「とりあえず8割とればいい」という感覚が個人的には大事だと思っています。
もちろん高得点が欲しいと思いますが、欲が出ると「大崩れ」につながっていきます。
満点はいらない!

「高得点を取りたい!!!」と思っている人は危険です。
満点を目指す志は素晴らしいですが、その気持ちは普段の勉強時にもつようにしましょう。
試験本番ではもっと冷静に「8割を堅実に狙う」という心構えが重要です
僕の場合だと、苦手な数学IIBでは以下のように考えています。
大問1、大問2、大問4(数列)、大問5(ベクトル)のそれぞれ最後の一問は諦めて、会心の出来でも「85点」でいい、80点なら上出来。難しいと思った問題はすぐ逃げる
このように考えているので、模試でも入試本番でも大きく崩れることはありません。
なによりも計画的に失点しているので精神的にもラクですし、焦りにくいのが最大のメリットです。
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後編に続きます!
ここまでで超長文になってしまったので、続きは後編で解説します。

具体的には以下のポイントを確認していきます。
・模試の具体的な見直し方法
・見直しを踏まえた勉強計画の修正方法
・模試の結果が返却されたら確認すること
言うまでもなく「点数と志望校判定に一喜一憂して終わり」では意味がありません。
しかしほとんどの受験生が「9割とったぜ~」とか「B判定だったぜ~」で終わってしまうので、ぜひ後編も見てライバルに圧倒的な差をつけてくださいね!
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