なぜ独学で成績を伸ばせるのか?授業に対する優位性はどこにあるか

こんにちは、塾長の山本です。

今回は大学受験での永遠のテーマ「独学中心と授業中心ではどちらが効率的なのか」を独自の視点から解説します。

合格するためには学習効率を最大化する必要があり、今回のテーマを考えることは非常に有意義です。

当塾の立場

私は予備校講師として指導していた過去があります。大きい教室で授業をしていました。

しかし指導をする中で「授業中心の勉強はあまりに非効率だ」と生徒の様子から気づき、現在は独学中心の当塾を経営しています。

そのため私は「基本的に独学の方が効率が良い」というスタンスです

大事なのは「なぜそう思っているのか(理由)」です。根拠を明確に示すことで、一方的な意見にならないように話を進めていきます。

【前提】独学と授業は手段である

受験生の目標は「志望校に合格すること」であり、「独学か授業か」という話は、あくまで手段の話です。

そして手段には必ず長所と短所があります。絶対的に良いものはありません。

学力や環境、志望校といった個別の状況を無視して「○○が良い!」と言うことはできません

①独学で問題なく進められている。または自分で課題を解決できている
→独学を続ければよい

 

②独学をしてみたが、教材の内容がさっぱりわからなかった
→レベルの高い授業を受ければよい

 

独学で進められているが、テストや模試になると点が取れない
→独学を中心に、定着度や理解度の確認を受ければよい

何事も「自分の課題ありき」です。

ところで:これまで授業を受けてきた効果は?

ここで1つ質問があります。

これまで授業を受けまくってきて、学力がメキメキ伸びましたか?

実は、日本人として生まれ育つと「小・中・高で12000時間の授業」を受けることになります。

この膨大な時間を「授業」に費やしてきて、それに見合う効果をあなたは感じていますか?

もし「YES」なら、あなたは完全に授業向きです。

しかし、もし「NO」なら学校や塾、予備校で授業を受け続けても成績は変わりません

学校の授業と、塾・予備校の授業はクオリティーが全然違う!」という反論があると思います。

ではもう一つ質問です。

塾や予備校で高品質の授業を受ける生徒の中でも、合格者と不合格者に分かれるのは何故か?

もちろん色々な理由がありますが、私は「学校の授業でダメだった人は、塾・予備校で授業を受けても伸びないから」と考えています。

学校の授業でうまくいかなかった人は、授業以外の選択肢も積極的に考えるべきです。

「授業を受ければ成績が上がる」は間違い

余談ですが、多くの受験生は「塾・予備校で授業を受ければ成績が伸びる」と考えている気がします。

しかし、もし本当に「授業を受ければ成績が伸びる」のなら、すべての受験生が塾や予備校に通うはずです

結局のところ「予備校に通っても、家に帰ってからの【独学(復習・演習)の時間】で差がつく」のです。

授業の学習定着率が低すぎる

アメリカ国立訓練研究所は以下の研究結果を明らかにしています。

講義や授業の学習定着度は5%しかないことがわかります。計的に導かれた結論ですので、例えば「質のいい授業ならもっと定着度が高い!」という反論は一般に成立しません。

つまり、どれだけ素晴らしい授業を受けたとしても、結局は独学で何度も復習する必要があります。

そうだとしたら、1回60分~90分の授業を聞くよりも、テキストでササっと確認する方が時間効率が高くなります。

「授業を聞いて満足」という受験生は、成績を伸ばせないと断言できます。

授業は自由度が低い

勉強は自分が理解しやすいところは早く、理解しにくいところはゆっくり進めるべきです。

もっと言えば「すでに知っていることは飛ばすべき」です。

しかし授業では「すでにわかっている説明を聞く」もしくは「わからないまま進んでいく」という非効率な時間が生まれやすいです。あなた専用の授業ではないからです。

その一方で、自習スタイルの場合は「自分の理解度に合わせたペース」で勉強を進められます。

理解度で学習スピードを調整できることは当然ですが、参考書には複数の選択肢がありレベルにあわせた選択が可能です。

 

学校や予備校の先生は、仮に自分に合わなくても変えられません。

自習スタイルの方が「自分が理解しやすいところは早く、理解しにくいところはゆっくり進めるべき」という当たり前の原則の下で勉強できるということです。

加えて、学習の質が「先生・講師の実力」に左右されることも問題です。

「この授業は先生が良くないから~」という理由で、第一志望に不合格になっていいわけがありません。

中学や高校の授業で「自分の実力やレベルに合わない授業」や「先生が何を言っているかわからない授業」にどれだけ時間を費やしたでしょうか

この問題は塾や予備校でも必ず発生します。

一方で、独学の場合は自分の理解度に合わせた勉強をすることができます

理解度に応じて学習スピードを調整できる(わかっているページを飛ばせる)ことは当然ですが、参考書には複数の選択肢があり個人の特性に合わせた選択が可能です。

また、万が一選択した教材が合わない場合も、時間的・金銭的コストを最小限に変更することができます。市販の参考書は1500円だからです。

真面目な人は授業で損をする

授業時間の内訳を見ると、10%が前回の復習、70%が基本事項の説明、20%が問題演習というのが一般的です。

復習の習慣がある生徒には「授業内で行われる復習の時間は損」です。すでに復習済みだからです。

 

「テキストを読んだら大体わかった!」という生徒にとっては、基本事項を説明する70%の時間も無駄です。知っていることを聞くことになるからです。

つまり、授業を受けることは「真面目に予習・復習をする生徒ほど損をする」ことが多くなり、不真面目な生徒にとって効率的になります。

そのため「復習する習慣がない」「予習してもさっぱりわからない」という受験生にとっては塾・予備校は良い選択肢です。

授業で教わることは参考書に書いてある

学校でも塾でも、黒板に書かれたことをノートやプリントに書き込むスタイルが一般的です。

ここで疑問に思ってほしいのは、60分かけて書いたノートの内容は「1500円で買える参考書に全部書いてあることじゃないか(しかも、もっとキレイに、整理された状態で)」ということです。

実のところ、みなさんが一年間かけて作ったノートの内容は、実は1500円で買える参考書にすべて書いてあります

私は高校生の時に「一年かけて参考書の劣化版(私はノートがグチャグチャ派)を作るくらいなら、参考書を買って何度も読んだ方がいいんじゃないの?」と思い、その日からノートを捨てました。

何が言いたいかというと、結局必要なことは参考書にすべて書いてあります。授業でしか知ることができない秘伝など、今の高度に情報化された世の中にはありません。

事実、私は参考書のみで慶應にも東大にも合格しました。情報戦と言われる東大受験でも、市販の教材で十分です。

授業では「固有の原因」を解決できない

当たり前のことですが「必要な知識/成績が伸びない原因/その解決策」は優れて個人的な問題です。

A君で上手くいっても、B君でうまくいくとは限りません。

そのため指導者は以下の役割を果たす必要があります。

・生徒の志望校に応じて、問題を解くための手順、知識を教える

 

・生徒の答案から問題を解けない原因、成績が伸びない原因を特定する

 

・生徒個別の原因に応じて、解決策を提示する

これらの役割を、授業の中で実現するのはほぼ不可能です。

結局のところ授業では「多くの人がうまくいく(確率の高い)方法論を伝えること」が限界で、実際にあなたの課題を解決してくれるとは限りません。

そして「確率の高い方法論」は市販の参考書・問題集の中にも書かれています。

おわりに

本記事の冒頭でもお話した通り「授業か独学か」は受験生個々人の状況、課題によって変わってきます。

ここまでお話してきたことは「学習効率に関して言えば、独学が効率的だ」という当塾の見解です。

今回の記事を参考に、改めて自分の勉強方法を見直してください。

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