こんにちは、塾長の山本です。
様々な方の応援をいただきながら、僕は2022年3月に東京大学(文科3類)に合格することができました。
今回は「10年ぶりの本格受験」であり「週7日で仕事をしながら」の合格でした
そうした少し特殊な体験が、東大を目指す全ての受験生に参考になればと思います。
特に、塾や予備校に通わない現役生や浪人生、宅浪生、そして再受験生に読んでもらえたら嬉しいです
今回の記事では、東大合格を志してから入試が終わるまでの流れをざっくり説明していきます。
宅浪の悩みは専門塾が解決
4月に受験勉強を始める
本格的に勉強を開始したのは2021年4月、つまり本番から11か月前です。
本来は3月開始を予定していましたが、学習塾は3月が一番忙しい時期で1ミリも勉強できませんでした
勉強の開始が遅れた時点で「合格最低点ギリギリで合格を目指す」と決めました。
かっこつけて「余裕で合格してやる!」と思わなかったことが、結果的に合格をもたらします。
本番での得点計画を立てる
4月に「東大合格の得点計画」を立てました。
当時作ったものをそのまま載せます。
ここでの方針は大きく4つです。
①英語と国語で勝負する
②数学は苦手なので、合格に必要な最低得点を目指す
③地理を勉強したことないので、共通テスト「倫理政経」で臨み、地理は東大対策だけに絞る
④共通テストの勉強は12月以降に着手する
いま思うと「数学を得意になるまで頑張ろう」とか「地理で共通テスト受けよう」などと思わなくてよかったです。
4月~5月は「現役時に戻す」
先ほどの計画にしたがい、4月~5月は以下の方針にしました。
・英語と国語を受験生だったころの実力に戻す
・全く学んだことがない地理の勉強を始める
これに加え、本当は5月に模試を受けたかったです。しかし仕事の都合もあり受験ができませんでした。
目標達成は英語だけ
5月末の時点で、もともと得意で好きだった英語は東大レベルまで取り返せていたと思います。
一方で国語は古文漢文に手をつけられず、地理も参考書を2~3周したくらいで定着はしていませんでした。
「その他の科目は全くやっていない」という状況です。
7月は共テ模試でいい結果を出す
6月~7月は以下の方針をとりました。
・古文・漢文を一通り習得する
・地理のセンター試験問題の演習をする(基礎の確認として)
これらに加えて、7月の共通テスト模試を受験しました。
高校生の頃から共通テスト型の問題が得意で、現役生が仕上がっていない7月ということもあり、比較的に良い結果でした。
志望校判定も惜しくも東大B判定です。
ただし、東大受験は2次試験勝負です。全く油断が出来ません。
「共通テストは足切りを避ければOK」という方針だったので「もう共通テストの対策はしなくていいかな」と思いはじめます。
実際、共通テスト対策は1月から始めました
7月末で調子を取り戻す
7月末時点で、目標通り古文漢文の基本的な暗記と地理のセンター試験演習(10年分)を終えました。
ここからは、秋に開催される東大模試に向けて徐々に勉強量を増やしていきたいところです。
8月~9月は仕事に追われる
8月~9月は指導する生徒数がピークになり、AO入試対策も立て込んで勉強時間が増えませんでした。
それでも東大模試に向けて
と目標を立てました。
実力不足を痛感する
英語と国語の過去問は順調に進めることができました。
しかし、改めて自分の実力不足を痛感しました。
①英語は全く時間が足りない。たったの一度も時間内に終わらせられなかった
→東大模試に向けてスピードアップを誓う
②国語は「イマイチ何を書けばいいかわからない」という感じで、微妙な感じ
③日本史は『ガイドブック』の半分覚えられたかどうか…
④数学は正直「もう無理かな」って思いました。
僕にとって④は非常に重大な問題だったので、以下の決断を下します。
・今後は頻出の「軌跡・領域」「確率」「整数」「微分積分」しか勉強しない
・問題集も「1対1対応の演習シリーズ」だけにする
試験当日の運もありますが、結果的にこの判断は成功します。
11月の東大模試で絶望
結論として、11月の東大模試では地獄に落ちました。
これまでの勉強の進み具合を考えて、以下のように分析しました。
①英語と国語は悪くはないが良くもない。英語は「リスニングがダメ」と「時間不足」の課題が明確なので、ここに絞って勉強する
②数学と地理はダメだこりゃ。どうすればいいんだろう…
③日本史もダメダメですが、直感的に「いけるかも?」という手ごたえがありました。過去問を通じて実力を伸ばそう
結果的に「数学と地理は共通テストが終わってから頑張ろう」と現実逃避しました。
このように「2科目を捨てる」のは参考にしないでください。さすがに2科目は捨てすぎです。
12月は東大対策のみ
12月は東大2次対策のみ勉強しました。
共通テスト対策、2次試験の数学と地理は全く勉強していません
正直不安はありましたが、決めた以上は貫きました。
具体的には以下の勉強をしました。
・英語は過去問27か年分を終わらせる
・国語は週2回程度で過去問
→国語はもう点数が上がらない気がしてた
・日本史は『ガイドブック』の読み込みと過去問
そんなこんなで年が明け、共通テストを迎えます。
共通テストが激難化した
1月に入ってからは共通テストに全てを費やしました。
具体的には全教科的に過去問2年分と予想問題集を1冊やり、運命の共通テストを迎えます。
超難しかった
2022年の共通テストは、センター試験時代も含め「史上最高難易度」でした。
東大受験生の共通テスト平均点も100点ほど下落した歴史的な年でした
僕も目指していた点数より80点ほど低く、過去最低の結果をたたき出しました。
やっぱり数学が苦手です…
結果的にはこの年の東大受験生(文3)の共テ平均点が710点、僕の点数が713点だったのでぎりぎり上位50%という感じでした。
残り1カ月で数学と地理を何とかする
後回しにしていた数学と地理を中心に、2次試験に向けてラストスパートです。
・英語と国語は過去問・予想問題の演習をメインに
・日本史・地理は徹底的に論述の典型問題の解答例を暗記
・数学は10年分だけ過去問をやる。最低限の点数を取る
本番まで時間がないので、とにかくやることを絞りました。
結果的に、絞って勉強したことが合格につながります。
2次本番は全く手ごたえ無し
試験終了後、まったく手ごたえがありませんでした。日本史に少し自信があったくらいです。
一番得意の英語では「気合が入りすぎてうまくいかない」という失敗をしました。
みなさんも気合の入りすぎには注意しましょう。
予備校の模範解答を見ても「全然違うな…」と思っていたので結果には期待していませんでした
しかし、結果的には超ギリギリで合格することができました。
合格最低点+0.7点です。身をもって1点の重みを感じることができました。
当初から「ギリギリで合格しよう」と思っていたので、そのあたりの戦略が功を奏しました。
おわりに
東大合格までのざっくりとした流れは以上になります。
僕がギリギリで合格できたように、みなさんにも最後の最後まで1点にこだわって勉強してほしいと思います。
今の自分の環境に関わらず、やることをやれば必ず合格できます
何か心配事があれば、塾長の山本までご相談くださいね。受験戦略から勉強方法までアドバイスします。
宅浪の悩みは専門塾が解決
また、僕の失敗事例も参考にしてくださいね。
[…] 【塾長の東大合格記①】合格までやったことと模試の結果(概要編) […]
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[…] >>参考:塾長が東大合格するためにやったこと […]
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