今回は「直前期の過ごし方でライバルに差をつける方法」を解説していきます。
どれだけ勉強をしても、直前期の過ごし方を失敗すると合格できません。
合格に向けたラストスパートをいい形で過ごせるように、ぜひ今回の記事を参考にしてくださいね。
勉強の悩みを解決
直前期にやりがちな失敗
まずは直前期にやりがちな失敗例を見ておきます。
本番に向けて仕上げていくためには、まずこれらの失敗を避けることが大切です。

①新しいことを始めてしまう
直前期は新しい勉強法や新しい教材に手を出さない方がいいです。
まず、新しい勉強法を取り入れてもうまくいく保証がありません。勉強法が合わなければ勉強効率が下がるリスクもあります。
基本的にはこれまでの勉強法を信じて突き進むことを推奨します。
同様に新しい教材に手を出しても、試験本番で使えるレベルまで定着させられる保証がなく、中途半端に終わるリスクが高いです
新しいことを始めるよりは「これまでやってきたことの定着度を上げること」を重視しましょう。
②一からやり直してしまう
直前期になると本当に大丈夫なのか不安になり、教科書や問題集を1からやり直す人がたくさんいます。
しかし、基本的に一からやり直すのは非効率です。
これまで一生懸命勉強してきた人は特に、教科書を一からやり直すのは「知っていることをただ確認するだけ」の作業になります
たしかに安心感を得られるかもしれませんが、残りの期間で点数アップを狙うのなら苦手な分野の克服に時間を使うべきです。

③急激に生活リズムを変えてしまう
生活リズムを急に変えたり、徹夜で勉強をすると体調を崩す可能性が高くなります。
「朝型にしないと!」や「寝ている場合じゃない!」という気持ちは素晴らしいですが、その結果として勉強が非効率になったり、風邪をひいたら本末転倒です。
生活リズムを改善したい人は徐々に正していき、勉強時間をのばしたい人は徹夜ではなく時間の使い方から見直していきましょう。
直前期にやるべきこと
ここからは直前期の成功例(やるべきこと)を見ていきます。
①これまで間違えてきた問題を復習
直前期の基本方針は「これまで勉強してきたことを完璧にする」です。
新しいことを覚えるよりも、頭の中にある知識の質を高める方が簡単で得点に直結します。
特に直前期は「これまで間違えてきた問題と向き合う時間」と考える人が合格ます。
先述した通り、基本的に新しいことに手を出すのは失敗します。
②優先順位をつけて勉強する

残り時間が少ない直前期では、優先順位をつけてやるべきことを明確にすることが絶対です。
優先順位をつける上で3つのことを意識してください。
過去問で苦手分野を特定する
優先して勉強すべきことは「過去問で間違えた問題、分野」です。
特に志望校で頻出分野がある場合、まずは「頻出分野 かつ 自分の苦手なところ」を最優先で勉強するようにしましょう。
繰り返しですが、この対策を最優先としてくださいね。
科目別配点を重んじる
科目別配点は「この科目を頑張ってきてね」という大学からのメッセージです。
例えば慶應義塾大学商学部では英語が配点上重視されています(他教科の2倍!)
英語200点、数学100点、社会100点
これを無視して「自分は社会が好きだから…」と勉強していては合格に近づけません。
目標点とのギャップを重んじる
直前期には自分の得意・不得意に応じて「目標点」を設定し、過去問を解いて目標点とのギャップを明らかにしましょう。
そしてざっくり言えば「ギャップが大きい順」に勉強をしていく必要があります。
ギャップとは言い換えれば「伸びしろ」です。伸びしろの大きい科目に時間をつぎ込み、総合点の底上げを狙いましょう。
例
・自分は英語に伸びしろがある。特に英作文はまだまだいけるから時間を使おう
・数学はこれ以上伸びないから、公式確認くらいであまり時間を使わないようにしよう
・物理は電気が苦手だけど、もう少しできっかけを掴んで点数を伸ばせそうだからやろう

逆によくある失敗としては
・得意科目で確実に高得点が欲しいので、得意科目の勉強時間を増やす
・苦手科目を勉強していると自信がなくなってツライので、苦手なのは勉強したくない
先ほどの「のびしろ」の考え方に基づけば、得意科目ほど時間を少なく、のびしろのある苦手科目ほど時間を使うのがセオリーです。
大学受験は総合点がすべてなので、得意科目だけやっていても仕方ないです。
③あえて小さな目標を立てる

本番が近づくなかで、勉強の目標がどんどん大きくなっていきます。
・最後の模試でA判定を取ろう
・過去問では合格最低点は絶対確保する
・本番は8割を取って合格する
こうした大きい目標はモチベーションを保つ上でとても重要です。
しかし、目標が大きくなればなるほど日々の不安は大きくなります。現状とのギャップを感じやすくなるからです
そこで大事になるのが「小さな目標を設定すること」です。
心理学の世界では、自信を持つために必要なのは「小さな目標をたくさん達成すること」と考えられています。
自信をもって本番に臨むためには、大きい1つの目標を達成するより、小さな目標をたくさん達成するほうが有効です。
・英単語を1日5個覚える
・最低10分は勉強する
・参考書に一日5回触れる
これも立派な目標です。決して軽視せず、本当にここから始めていきましょう。
④本番の時間割に合わせて生活する
夜型の人は、直前1カ月が生活習慣を変える最後のチャンスです。
人間は生活習慣で大きくパフォーマンスが変わります。どれだけ勉強しても、午前中の試験で力が出せない人は合格できません。
また先述の通り、生活習慣を一気に変えると体調不良を起こします。直前期に体調を崩すのは致命的なので、1カ月かけて徐々に変えていくようにしましょう。
⑤鬼の体調管理
直前期に体調を崩して勉強の手が止まったり、本番に体調不良で臨んでは結果を残せません。
少しでも体調が悪いな、と思ったらすぐに勉強をやめて睡眠をとりましょう。
「自分は大丈夫!」と言っていた人が、体調不良で本番結果を出せなかった姿をたくさん見てきました。他人事と思わず、細心の注意を払って過ごしてくださいね。
年末年始の過ごし方

年末年始は世間も家族も浮ついた空気になり、紅白歌合戦や毎年恒例のバラエティ番組が気になって「何となく集中できない」という時間が多くなります。
そうした時に何を意識して生活すればいいのか解説していきます。
①暗記のチェックだけやる
本当は過去問や予想問題をバリバリやりたいところだと思います。
ただ「年末年始でどうしても集中できない!」のであれば、勉強の負荷が小さい「暗記チェック」だけやっておきましょう。
人間の脳には「作業興奮」という手を動かすと徐々にやる気になる機能があるので、もし暗記の勉強を進める中でやる気が出てきたら予想問題や過去問にも着手してみてくださいね。
②過去問や模試を見直す
「模試や過去問を前に解いたけど、解いて終わりにしてた」という人は、この機会に見直しをしておきましょう。
ただ全部やろうとすると負荷が大きいので、間違えた問題に絞って1つずつチェックすることをオススメします。
過去問や模試の見直しを早めにやらないと、1月や2月の本番直前での焦りにつながります。年末年始に見直しをある程度片づけておきましょう。
③運動する
運動によるリフレッシュ効果はもちろん、体力をつけることで「本番に向け集中力の持続時間を延ばす」という意図があります。
近年の研究によって「体が疲れると集中力が切れる」とわかっており、本番で集中力を保つためには体力をつけておくことが大切です。
また2月はハードスケジュールになる人も多いので、年末年始の集中できないタイミングで体力をつけておきましょう。
共通テスト1週間前の過ごし方

「入試一発目の共通テスト1週間前」は多くの受験生が不安になり、血迷った行動をとってしまう人も多いです。
そこでここからは、共通テスト1週間前に絞って過ごし方を解説していきます。
①一からやり直さない
※何度も同じ話ですみません。それくらい失敗する人が多いということです。
「勉強してきたことが本当に定着してるのか…」と不安になるのが直前期です。みんな同じです。
問題はこの不安が大きくなりすぎて「参考書や問題集を1からやり直そうとすること」です。
超直前期こそ「苦手なところ、覚えきれてないところに絞ること」が極めて重要です。
②得点に直結する勉強をする
直前期に点数アップを狙うのなら、得点に直結しやすい暗記分野の確認をしていきましょう。
ただし、先述した通り全部確認しようとするのは不可能です。これまで間違えてきた問題を中心に確実に定着させることが大切です。
英語や国語、数学については次の項を参考に「ベストな時間の使い方」を体に叩き込むことが大切です。
③時間の使い方を最終確認
試験時間が特に厳しい英語、国語、数学でベストな時間の使い方を再確認しましょう。
共通テストで失敗した人の理由は「試験時間をうまく使えなかった」に集約されます
本番だといつも以上に慎重になったり、答えを選ぶのを躊躇ってしまう人がほとんどです。
ある程度は仕方ないのですが、過去問や予想問題を通じて「この時間配分でいこう!」と決めておくのがオススメです。
【2月】「点数を落とさない努力」に全力を
私大入試も始まり「試験真っ最中」で意識すべきことがあります。それは
点数を落とさないように日々を過ごすこと
です。
言うまでもなく、2月に点数を上げることは困難です。しかし、「点数を落とすこと」は簡単です。
・風邪をひく
・連日の試験の中でメンタルを病む
・試験に追われてしかるべき勉強をサボる
ここでは「最後の最後で踏ん張る方法」を解説します。
①試験の手ごたえを引きずらない
私大入試が始まり、多くの受験生が直面するのが「メンタルの波」です。
試験後の「手ごたえがなかった…」という不安は誰もが感じます。
しかし、ここで重要なのは「今日の試験で手ごたえが悪くても、次の試験結果とは何も関係がない」ということです
人生がかかっている勝負なので、試験結果に一喜一憂してしまうのは当然です。
しかし、合格する人は「次の試験」を見ます。過去を捨てられます。
うまく過去を捨てられないと
・次の試験もダメかも…
・次の試験が不安で寝られない…
・(次の試験中に)やっぱり今回もダメなのかな…
と病んでいきます。
こうならずに、強い意志をもって目の前の試験に全力を注ぎ、自分の人生を前に進めましょう。
②「慣れ」が大事な科目は毎日続ける
多くの受験生は、試験直前に「暗記科目」の勉強をします。
もちろんこれは正しい戦略ですが、注意が必要なのは「慣れ」を失わない勉強をすることです。
具体的には
・英文を毎日読んでおく
・古文の文章を毎日読んでおく
・計算問題に毎日触れておく
などです。
スポーツの世界では「1日休むと、取り戻すのに2日かかる」なんて言われます。
これは勉強にも当てはまる部分が大いにありまして、特に英文を読み進める感覚なんかはちょっとサボると狂っていきます。
上記以外にも「いまいい感覚だぞ」という科目があれば、必ず毎日触れておくようにしましょう。
10分や20分でも十分です。

③マジで健康には注意してください
私は毎年「体調を崩して、実力を出し切れなかった人の話」を聞きます。
体調を崩してしまったがゆえに「浪人することになりました…」や「第一志望の試験中、38度の熱が出てて落ちました…」という話を一定数聞きます
これ、本当に他人ごとではないです。みんな「まさか自分が…」となるんです。
散々いろんな人に言われていると思いますが、どうかお気をつけくださいね。
親・家族との上手な付き合い方
入試本番が近づく中で「家族との関係が少し悪くなってきた」もしくは「悪くなりそうだ」と感じている人にヒントになる話をしていきます。
家族関係と仲良くする必要はないにしても「悪い雰囲気」を避けた方が勉強しやすいです。
また受験費用を負担してもらう人がほとんどだと思うので、その面でも親との関係づくりは重要です。

直前期に親が考えていること
直前期には「うちの子は今からでも頑張れば合格できる!」と期待・希望を持つ親が非常に多いです。
こうした期待・希望が「もっと頑張れよ」とか「過去問やってんのか」という口出しにつながっていきます。
勉強の状況が悪い時は特に、こうした親の一言一言にイラっとくると思います。
ただこれらは期待の裏返しなので「期待してくれてるんだな」と少し冷静に捉えることが大切です。
親と揉める原因第1位
受験生と親が揉める原因第1位は「自分の志望校・併願校をちゃんと親に伝えていなかったこと」です。
「志望校が気になるけど、聞きにくい」という親は多いですし、受験費用や場合によっては一人暮らし費用を心配する親も多いです。
そうしたことから、自分の志望校を親に報告するのは1つの義務と考えましょう。
よくある例として、1月になって「こんな大学は受けさせない!」「こんなお金は出せない!」となり、これまでやってきた過去問演習などが水の泡になることがあります。
直前期の揉め事を避けるためにも、早い段階で志望校を親と共有することが大切です。
自分の要望を伝える
「子供のために何かやりたいけど、何をすればいいかわからない」と悩む親は意外と多いです。
そうした悩みが結果的にいらぬ口出しにつながってしまいます。
そこで可能な範囲で「これをお願い!」と要望を伝えると親も安心し、親からの口出しが減る可能性が高いです。
・勉強を一生懸命頑張るから、あまり口出しをしないでほしい
・朝が苦手だから、8時に起こしてほしい
・13時から過去問を解くから、少し静かにしてほしい
もちろん「親と話をしたくない」という人もいると思うので、ここは無理をする必要はありません。
おわりに

長い記事でしたが、最後までご覧いただきありがとうございました!
冒頭でもお話した通り、直前期の過ごし方は本当に重要です。あなたの合否を大きく左右します。
今回の記事を参考に、ベストな直前期を過ごしてくださいね!
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