こんにちは、塾長の山本です。
今回は「合格できる浪人生と合格できない浪人生の違い」と題して、すべての浪人生に伝えたいことをまとめました。
これから1年間で合格するために必要な考え方、方法論をまとめています。長い記事ですが、ぜひ最後までご覧くださいね!
受験の悩みを相談
浪人でどれくらい伸びるの?

これは全ての浪人生が気になるところだと思います。そこで「一般的に浪人生がどのくらい成績を伸ばすのか」を解説していきます。
※当塾だけでなく、塾長が大手予備校に勤務していた時のデータを基にしています
「浪人したら伸びる」は誤り

当たり前の話ですが、浪人したら成績が上がるわけではありません。
浪人生で成績を伸ばせるのは「やるべきことをやった人」です。この点では現役生も浪人生も同じです。
浪人して頑張れば成績が伸びるかもしれないが、頑張らなければ絶対に成績は伸びないと考えることが重要です
厳密な数字には諸説ありますが、受験生全体で第一志望に合格するのは「10%」と言われています。「普通にやったら不合格」ということを覚えておいてください。
頑張ったらどれくらい伸びる?

重要なのは「頑張った人に限って言えば、浪人でどのくらい伸びるか」です。
結論としては以下です。
・浪人1年間であげられる偏差値の平均は7~10程度
かなり大雑把に話をすると
・現役時に日東駒専に受かっていた人は、浪人してMARCHに合格
・現役時にMARCHに受かっていた人は、浪人して早慶に合格
のように、現役時から合格校がワンランクUPすれば一般論としては浪人成功です。
くれぐれも、これは一般的な傾向なので「あなたもこうなる」という話ではありません。
大学のレベル別の総勉強時間の目安
浪人生
上記の疑問について、塾長の山本が渋々答えます。
塾の仕事をしてきて「何時間勉強すればいいですか?」と何百回も質問されてきました。
勉強時間は目安の一つに過ぎないので、本当はこの質問に答えたくない(答えられない)のですが…
実際のところ、気になりますよね。
ということで、さっそく結論です。
浪人生が目指すべき総勉強時間の目安は以下の通りです。
東大・京大・旧帝大・医学部など超難関校…3500~4000時間
私立医学部・早慶上理・MARCH・関関同立など難関私大…2500~3000時間
偏差値50から60の間の国立大・私大…1500~2000時間
偏差値50未満の国公立・大学…1000時間~1500時間
もちろん「今までにどれくらい勉強してきたか」によって大きく左右されます。
そうした差をある程度無視して考えた場合の、私が浪人生を500人以上個別指導してきた体感値です。
それぞれの勉強時間を、一日あたりの勉強時間に落とし込んでいきます。

超難関校志望者は「一日の遅れ」が致命傷に
東大・京大・旧帝大・医学部などの超難関校を目指す場合、当塾の実績値として「3500~4000時間」で合格する人が多いです。
仮に1年間で合格しようとすると、1日あたり9.5時間~11時間が必要になります
これは「一日サボったら、次の日は20時間(1週間でリカバリーしても一日13時間必要)」という厳しい現実があり、一日の遅れが致命傷になります。
(これを浪人生に言うのは酷ですが…)上記のような超難関校を目指す場合は高1や高2から受験を意識して勉強することが最善策です。
もし「ほとんどゼロの状態から一年で目指す」なら相当の覚悟と戦略が必要です。戦略でお困りの方は私にご相談ください。
難関私大志望者は英語を中心に一日8時間
私立医学部/早慶/MARCH・関関同立では当然必要な勉強時間が変わります。文系か理系かでも変わります。
ここではそうした違いを無視して話をすると、当塾の実績値としては「3000時間」が1つの目安になります。
仮に1年間で合格しようとすると、1日あたり8時間が必要になります
3科目でトータル3000時間と考えると「1科目あたり1000時間」が目安になりますが、英語は1500時間くらい取り組むべきです。
私立大では(文系は特に)英語の配点が高い傾向にあるため、英語の出来が合否を大きく左右します。
偏差値50~60の大学志望者は毎日5時間淡々と
ここでも国立/私立/文系/理系によって必要な勉強時間は変わりますが…
このレベル帯を受験する場合、当塾の実績値としては「1500時間から2000時間」が相場です。
仮に1年間で合格しようとすると、1日あたり5時間が必要になります
これくらいになると「0の状態から1年で目指す」というのが現実的なラインになります。
もちろん「一日5時間」というのも簡単な話ではないですが、仮に一日遅れても1週間以内にリカバリーできる現実的な勉強時間です。
勉強時間は相対的に考える

これは非常に大事な話で、大学受験では「努力は相対的」に考えるべきです。
よっしゃ!8時間勉強したぞ!→×
ライバルが6時間勉強している中、俺は8時間だから今日で2時間差をつけた!→◎
つまり、何時間やろうが「人並み」では合格できません。
大学受験は9割の人が第一志望に合格できない世界です。
自分が「合格する1割」に入れているか常に意識する必要があります。
厳しい話になりますが、人と同じ量の努力は「努力としてカウントしない」という姿勢が大切です
ライバルが毎日6時間勉強しているなら「6時間やってからが本当の努力」と考えて日々過ごしていきましょう。
ライバル並みの勉強で満足していたら確実に負けます。
合格する浪人生

ここからは「浪人して合格する人の特徴」を見ていきます。
自分を律する人
浪人最大の敵は「怠けたい」と思ってしまう自分です。
3月、4月に「絶対に合格してやる!」と意気込んでいる人も、5月になればその時の熱い気持ちを忘れてサボっています。人間なんてそんなものです。
しかし、あなたが「志望校に合格する10%の受験生」になるにはサボっている場合ではありません。
だからこそ合格できる浪人生の条件は
自分の気持ちをコントロールして、自分を律することができること
です。
塾や予備校に通っても、怠ける人は怠けます。いい意味で環境に期待せず、自分と向き合って自分をコントロールする人が合格します。
受験を長期戦と考えている
失敗する浪人生は、結果を短期間に求めすぎです。
たった1度うまくいかなかったり、何回か復習して覚えられなかったりするとすぐに落ち込んでしまいます。
言うまでもなく受験は長期戦ですし、勉強の成果はそんなに簡単には出てきません。
「目先の努力は全力でやりつつ、その結果はゆっくり待つ」というのが合格者の考え方です。
「やる」ではなく「やりきる」
多くの受験生は「やるか、やらないか」の二元論で勉強を考えています。
一方で合格する浪人生は以下のように考えます。
・勉強するのは当たり前
・そのうえで、知識を完璧に定着させるまで繰り返そう(知識の質を求める)
とはいえ最初から質の高い勉強をするのは難しいので、特に3月~5月は勉強量を増やすことが大切です。
「勉強したのに成績が上がらない」という悲劇を迎える受験生は「やっただけ」の人がほとんどです。
完璧を求めない
なぜか浪人生には完璧主義の人が多いです。
・完璧な計画を立てよう
・完璧な勉強法を確立しよう
・参考書をすべて完璧に覚えよう
こういう意気込みは素晴らしいのですが、現実的に物事は完璧に進みません。
多くの場合、完璧を求める努力は無駄になります。完璧な受験計画は数週間で頓挫し、完璧な勉強法は必ずうまくいきません
完璧主義の人は「今日もできなかった…」「計画を立てては失敗する…」という日々を繰り返す中でモチベーションが消えます。
「まずはやってみて、その後考える」という姿勢が合格する浪人生の特徴です。
合格できない浪人生

合格できない浪人生の特徴を解説していきます。
なお以下はあくまで傾向です。これに当てはまったら合格できない!ということではありません。
感情の波が激しい
※感情の波が激しい人を否定する意図はありません。大学受験という限定的な場面では苦戦することが多いという話です。
感情の波が激しい浪人生が大学受験で苦戦する理由は2つです。
①安定感に欠けるから
感情の波が激しいと、1年間安定して勉強を続けることが難しいです。

感情の波が激しいと、勉強がうまく進まない「沈み期」の回数が多くなる分、成績が伸びにくくなります。
もちろんメンタルが強い人でも一定の波があります。問題は波がある事ではなく、それが激しく変化することにあります。
②直前期に失速しやすい
感情の波が激しいと、プレッシャーが大きい直前期で失速する可能性が高いです。
メンタルが強くても、直前期は不安や焦りで勉強が止まることがあります。いわんや感情の波が激しい人は「直前期に全く手が動かない」というケースが多々あります。
直前期に粘れない人は合格できません。
直前期こそ、自分の気持ちをコントロールする強さを持つことが求められます。
計画を立てては失敗する
「計画を立てては失敗する」を何度も繰り返してしまうのも、うまく成績を伸ばせない浪人生の特徴です。
「計画する→失敗する」を繰り返すうちに、やる気の回路が死んでいきます
完璧主義の人にこの傾向が強いので、最初のうちは「絶対に達成できる!」という計画を作り、確実に達成していくことを推奨します。
志望校を決めずに勉強する
志望校を決めないと「とりあえず教科書や参考書を1ページ目から進めていく」という勉強になります。
しかし、そのような勉強はほぼ確実に「途中でパンクして、勉強を嫌いになる」という悲劇を迎えます
こうした失敗を防ぐためには、志望校を決めて極力早く過去問を見て「これが重要だ」という重点分野を定めておくことが大切になります。
必ず優先順位をつけて勉強を進めていきましょう。
いい訳が上手
「勉強しない理由」を見つけるのが上手な人は合格できません。
・今日は疲れてるし、たまには休みも必要
・ゴールデンウイークだし一日くらい休んでもいいか
・寝坊したから今日は諦めて明日から頑張ろう
浪人生の場合は「勉強をするのかしないのか」の選択権が自分にあります。
そのため勉強しない理由を考えるのが上手になっていくと、本当に勉強が進まなくなります。
浪人生の成功法則

当塾が浪人生のみなさんに毎年必ず伝えている話があります。
努力が報われやすいタイミング
努力には「報われやすい努力」と「報われにくい努力」があります。簡単にいうと、以下のように整理できます。
・皆が頑張っている時にする努力→報われにくい
・みんながサボってる時(本気になりきれていない時)にする努力→報われやすい
考えてみれば当たり前ですが、ライバル全員が頑張っているという環境で差をつけるのはとても大変です。
これは大学受験でも同じことが言えます。つまり「他の受験生がまだ本気になっていない時に努力をした方が結果が出やすい」ということです。
報われやすいのは6月まで

浪人を成功させたいのなら、6月までに死ぬ気で努力しましょう。4月から6月までの3ヶ月間が最も努力が報われやすいです。
ライバルの大多数(受験生の約75%)は現役生です。現役生はこの3カ月間あまり勉強できません。
4月はクラス替えで気持ちが浮ついていたり、部活で最後の大会があって勉強に本気になりきれない
5月6月は現役生が定期テストに追われ、浪人生も3月4月に比べると勉強の勢いが落ちてくる
このように「みんなの勉強の手が止まっている」という瞬間は、4月~6月だけです。
浪人生はこの瞬間を逃してはいけません。
7月以降は努力が報われにくい
7月以降は多くの受験生が勉強を頑張るので「努力が報われにくい」ということができます。
・7月8月は現役生が夏休みで猛勉強し、それを知っている浪人生も頑張る
・9月10月は模試が本格化し、模試の結果に刺激を受けて頑張る
・11月以降の直前期は、言うまでもなくみんな頑張る
繰り返しですが、浪人生の成功法則は「4月~6月までの3ヶ月間で圧倒的な差をつけること」です。ここを意識しておけば、きっといい結果を残すことができます。
浪人生におすすめのルーティン

ここまで話してきたことを総括する意味で、浪人生のみなさんにオススメしたいルーティンを紹介していきます。
具体的には「精神を安定させるためのルーティン」と「学習効率を高めるためのルーティン」です
精神安定のルーティン
①朝、日光を浴びる
朝起きたら、必ず日光を浴びるようにしましょう。
日光を浴びることによってセロトニンが分泌されて、皆さんの精神が安定しやすくなります。
さらに、日光を浴びることで体内リズムが整うので、昼夜逆転など生活リズムが乱れている人にもおすすめです。
②外で運動する
運動することで自律神経が整えられ、精神が安定しやすくなります。
当塾のおすすめは、朝起きて日光を浴びながら10分ほど縄跳びをすることです。
縄跳びのようなリズム運動には自律神経を整える働きがあるので、続けていくと精神がかなり安定してきます。
不安で仕方ない直前期にも効果があります。
③寝る前に感情を整理する
夜寝る前に自分の感情をストレートに書き出しましょう。5分で十分です。
毎晩少しずつでも、自分の気持ちを言葉として書き出すことで大きな精神崩壊を防ぐことができます。
学習効率を高めるルーティン

①寝る前に次の日のタスクを決める
「何を勉強しようか迷っている時間」は極めて無駄です。単に悩んでいるだけで、学力アップにはつながりません。
特に朝の時間帯は頭がよく働くゴールデンタイムなので、1分も無駄にしないために前日のうちに勉強内容を決めておきましょう。
②整理整頓、勉強中に音楽NG
脳にはリソース競合という性質があり、簡単に言うと「色々な情報が脳に入ってくると集中力が分散する」という性質です。
これを踏まえると、目の前の勉強に集中するためには以下が大切になります。
・机の上をきれいにして、目に入ってくる情報を少なくする
・勉強中は音楽を聴かず、耳に入ってくる情報を少なくする
音楽を聴きながら勉強したい人は多いと思いますが、合格するためにぐっと我慢しましょう。
③ポモドーロ勉強法を取り入れる
僕個人の意見として、この世に最強の勉強法があるとすれば「ポモドーロ法」だと思っています。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、あわせてご覧くださいね。
多浪生のみなさんへ

最後に、多浪生の方にお話します。
言うまでもなく、多浪は全く悪いことではありません。
しかし日常生活の些細な場面で「自分が多浪生である」と痛感し、テンションが下がってしまうことがあります
テンションが下がると勉強への悪影響になるので「多浪生にはこういうことがある」というのを事前に知っておいてほしいです。
①同窓会・成人式の案内を食らう
同窓会の案内はダメージ大きいです。めちゃくちゃ嫌な気持ちになります。
2浪目の方は特に小・中・高と3回も同窓会の案内が来て辟易します
対策として、当塾の生徒には自分の親に「もし同窓会の案内が届いたら捨てておいて」と伝えている人もいます。
また「成人式に出られない」も大きなストレスです。
2浪生に限った話ですが、成人式は共通テストの1週間前なので参加が難しいです。
参加しない場合も、成人式当日のSNSは「成人式祭り」になっているので、極力SNSから距離を取りましょう
②社会に出遅れている感がある
ふいに「自分は社会に出遅れてるんじゃないか」と不安になります。
大学に通う友人と話したり、SNSで友達の状況を見たりしたときに感じやすいです。
特にインスタグラムはキラキラした同年代がたくさん目に入ってくるので、距離を置くようにした方がいいです
言うまでもなく多浪生が社会に出遅れているということはありません。
僕が出会ってきた2浪、3浪の方は素晴らしい人ばかりでしたし、就職でもいいところに決まっていました。
自信をもって次の試験に向けて勉強してください。
③親からのプレッシャーが強くなる
浪人期間が長くなるにつれ、親からのプレッシャーが強くなっていきます。
浪人期間が長くなるにつれて不安になるのは親も同じです。
ママ友と話をする中で「あのご家庭の子は今こんなことをやってるのに、まだ自分の子は浪人してる…」と感じるお母さんは多いです
そしてこのネガティブ考えが、みなさんへのプレッシャーへと変わっていきます。
こうしたプレッシャーを緩和するためには「頑張っていること」を示すことが大切です。
週1回はリビングで10時間勉強するなど、頑張っている姿勢を見せるとプレッシャーが落ち着いてきます
おわりに

とても長い記事になりましたが、浪人生が合格するために知っておくべきことを全て解説しました。
この記事を読んだだけでもライバルにリードしていますが、さらにこの記事の内容を実践することで「合格できる1割の受験生」に一気に近づきます。
まずは出来そうなことから取り入れて、ライバルに差をつけていきましょう!
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