やる気がある日は勉強する。やる気がない日は勉強しない。
こうした「やる気依存の勉強」は本当に地獄です。
良い勉強法を見つけて、興奮して計画を立てる。
その日は「これで人生が変わる」と本気で思う。
でも一週間後にはやらなくなっている。
そして自己嫌悪する。また新しい勉強法を探す。
気分よく計画を立てている時は「喜びの前借り」をしているだけで、1週間後には絶望している。
高校3年生の僕は最後の最後まで、この負のループから抜け出すことができませんでした。勉強から逃れるために、参考書や勉強法の情報収集で現実逃避をする毎日を過ごしました。
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この経験から10年後、僕は東京大学に挑戦します。
もちろん、東大受験を始めた頃は毎日不安でした。仕事で疲れた後の勉強で、毎日やる気があったわけでもありません。
本当に受かるのかもわからない。働きながら勉強している自分が馬鹿みたいに思える日もありました。
でも、高3の時と違ったのは「それでも勉強が止まらなかった」ということです。
東大受験時の僕に何が起きていたのか、実体験からお話します。
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僕が最初に受け入れたのは「このまま同じことを続けても人生は変わらない」という現実でした。
だからまず、自分の課題から逃げることをやめました。
模試で点数が悪かった時、高3の僕は「教材のせい」にして逃げていた。東大受験の僕は「なぜ落としたのか」を淡々と分析した。知識不足か、復習不足か、問題の読み違いか。
勉強が続かない時、高3の僕は「環境が悪い」と現実逃避した。東大受験の僕は、手が止まる原因を「課題設定が甘いのか、タスクをやる理由に納得できてないのか」と原因を追及した。
自分を停滞させている課題と1つずつ向き合っていくのは、最初は特に苦痛でした。
でも、不思議なことに「課題が見えると、次にやるべきこともクリアに見えてくる」という現象が起きます。
これだけで勉強が楽になった訳ではないし、相変わらず不安はあります。
しかし、毎日やるべきことがはっきりわかることで「これをやればいいんだから、やるか」と手を止めずに進めることができていました。
そこに強烈なモチベーションがあったわけではありません。
もちろん最初は大きい変化は起きません。気づくかどうかの小さい変化がちょっとずつ出てくるだけです。でも、その小さな変化は着実に積み重なっていきます。
模試の判定はまだ悪い。でも、以前なら1週間で投げ出していた勉強が続いている。仕事終わりの勉強でやる気がなくても、「今日やるべき課題は何か」を淡々と考えられるようになっていました。
高3の頃の僕は、問題が起きるたびに自分を責めていました。
でも東大受験では、自分を責める時間を「原因を探す時間」に変えた。後から振り返ると、この瞬間から勉強は苦行ではなくなっていました。
やる気があるから勉強するのではなく、「やるべきことがわかっているから」自然と勉強が続く『自走状態』に入れました。
自走状態とは、今日やるべきことが明確で、なぜそれをやるのか理解していて、やる気に振り回されずに自分をコントロールできている状態です。
東大に合格できたのは、特別な集中力があったからでも、毎日やる気に満ちていたからでもありません。
やる気に左右されず、自分の課題を修正し続ける『自走状態』を維持できたからです。
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高3の僕は、やる気が出る日を待っていました。でも東大受験の僕は、やる気がなくても前に進める状態を作っていました。
必要なのはやる気ではなく、自分の課題を直視し、昨日より一歩前に進んでいく思考です。
でも「思考を変えましょう」で人は変われません。自分一人では、自分の思考の歪みに気づけないからです。
だから、勉強がやる気に左右されなくなる『自走状態』になるまでの過程を『独学思考』として体系化しました。
思考が変わり、行動が変わり、その結果として人生が変わります。そのための思考訓練を体系化したものが『独学思考』です。


