こんにちは、塾長の山本です。
今回の記事は、私のこれまでの経験を一通り言語化した内容になっています。
・高校3年時の受験で失敗した経験
・29歳で無謀にも東京大学に挑戦し、合格した経験
・2019年から宅浪という一般的に「無理だ」と言われる受験生たちを指導してきた経験
(その他、英検1級やTOEIC950、行政書士試験や簿記1級などに挑戦し合格してきた経験)
このあたりの経験を基に「大学受験で結果を出すにはどうすればいいのか」を言葉にしました。
とはいえ細かいテクニックまでは書ききれないので、参考記事もご案内しながら進めます。
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「頑張ろう!」と決意をしたもののすぐ挫折、
「今度こそは!」と再び決意するもまた挫折
………いま、何度目の挫折?
これが受験生の時の私です。本当です。
詳細は私の『不合格体験記』に書いていますが、この「決意する→挫折する」を繰り返していると徐々に自分を信じられなくなります。
無意識の自分が「どうせまた失敗するんだから、頑張らなくていいじゃん」と、ささやいてきます。
これが理由で、受験生の時の私は「頑張りたくない無意識の自分」と「やらなきゃいけない理性的な自分」に葛藤し、勝手に自滅していきました。
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この10年後、同じ能力を持つ山本という人間が東京大学に合格します。
受験生の時と何が違ったのか?
最も大きな違いは「自然と勉強を頑張れる状態」に、早い段階で到達できたことです。
合格者の行動、思考法を知る
⇒徐々に勉強が続くようになる
⇒勉強が続くから、結果が少しずつ出てくる
⇒結果が出ると、楽しくなってくる。自分を信じられるようになる
⇒楽しいから、自然と頑張れるようになる
私が東京大学を目指していた一年間は、このような流れで進んでいきました。
そしてこの経験があるからこそ、私の指導は「自然と頑張れる状態に、最速で到達すること」を目標にしています。「挫折しない努力をすること」が最重要事項です。
誤解を恐れずにいえば「合格すること」は目標というよりも、「自然に頑張れるようになった結果、得られるもの」くらいで考えています。
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私は以下のような人を救いたくて塾をやっています。
・やる気はあるはずなのに頑張れない
・努力しているはずなのにうまくいかない
こういう人たちがもっとも辛い状況にいるからです。私もかつて同じ状況だったので、その苦しさを理解しているつもりです。
そしてこのような人を救う方法を確立するために、東大を受けるなど自分の身で人体実験をしてきました。
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現時点での結論として、以下の流れで勉強を進めていくことが「自然と頑張れる状態」への近道だと考えています。

言葉にしてみると、そんな難しそうに感じません。
しかし、高3の私は何も知りませんでした。当然、第一志望に落ちました。
今になってわかるのは、勉強法は様々あるものの、
①合格者の行動・思考法を知り、実践していくこと
②過去問研究に基づく「自分の課題」を特定し、その克服に時間を使い続けること
この2点が正しく実行できれば、他の細かいことは気にしなくて大丈夫です。
とはいえ、たったこれだけでも実行するのが難しいことを私は知っています。
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受験勉強を進める中で、たくさんの詰みポイント(地雷)があります。
「私がこれまで詰んできたこと」を羅列しますので、ざっと目を通してみてください。
<勉強開始~基礎固め期>
・今の自分のレベルがわからないから、何から始めればいいかわからない
・「過去問研究が大事」と言われても、過去問を見ても分析できるわけがない
・これまで勉強法を教わったことがないし、具体的に毎日どう進めればいいかわからない
・市販の参考書が多すぎて選べない(だからとりあえずレビューを見て決める)
・とりあえず参考書を読んでみても、わからないことだらけで不安
・自分なりに時間をかけて勉強したけど、全然覚えられない
<演習期~過去問期>
・基礎固めで勉強してきたことが全然定着していなかった
・問題集はなんとか解けても、模試や過去問になると全然解けなくて病む
・志望校の問題傾向に合う問題集なんてわからないから、Youtubeでおすすめされてたのを選ぶ
・参考書を読むのはできたけど、問題集を解くのは負荷が大きくて続かない
・どうしたら過去問が解けるようになっていくのか、先が見えず途方に暮れる
<直前期~入試本番>
・時間が無くなってきた今、何をすべきか優柔不断になる
⇒大抵、血迷った「無意味な勉強」をしてしまう。高3の私です。
・過去問でいい点数が取れず、「もう無理だよ」と言われているようで病む
・不安が大きすぎて、勉強が手につかなくなる
・志望校を変えるべきか悩み、親との関係性も悪くなってくる
こうした詰みポイントがあることを理解して進めないと、すぐに挫折します。
私の体感では、9割の受験生が詰みポイントのどこかで脱落していきます。
東大受験時の私は、高3の時よりも「詰みポイントの存在」に詳しかった分、うまく地雷を避けながら勉強を進めることができていました。
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ここで話を「自然と頑張れる状態を実現する、勉強の進め方」に話を戻します。
私の指導では、それぞれの項目について以下のような解決策を用意しています。

もちろんこの解決策が唯一絶対だとは思っていませんし、今後見直していく部分も大いにあると思います。
そもそも「これをやれば合格できる」や「楽して合格できる」という方法論はありませんので、そういった期待を持つ方は当塾と関わらないようお願いします。
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さて、もう一点お話しておきたいことがあります。
それは「塾や予備校で授業を受けるよりも、独学の方が効率がいい」という私の経験に基づく信念です。もちろん授業を受けて成績が伸びる方もたくさんいます。
ただし、少なくとも「学校の授業でうまく学力が伸びなかった人」には独学に勝機があるはずです。学校の授業でダメな人が、場所を変えて授業を受けても結果は変わりません。
こうした「授業VS独学 論争」に関する私の結論は、以下の記事でかなり詳細に書いておりますので合わせてご参考ください。
とはいえ、独学にも「弱点」があります。具体的には3つあります。
①何を勉強すべきか迷いが生じやすい【計画の難しさ】
②やっただけの「自己満足の勉強」になりやすい【自己チェックの難しさ】
③メンタルが不安定になりやすい【心のケアの難しさ】
この「独学の3つの困難」を解決することが、私の存在意義だと思っています。
私より上手に授業をする先生、私より賢い先生は無数にいます。が、この「独学をサポートする」に関しては8年間、それも「絶対にやめとけ」と言われる宅浪生をサポートしてきた経験が私にはあります。
だからこそ私は「特定の科目を1からじっくり教える指導」をしません。スタディサプリの方が、私より優れているからです。
だいぶ長くなってきたので、最後に話をまとめます。
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もしあなたが勉強に「挫折」しているのなら、それは能力が低いわけでも、怠惰な人間だからでもありません。
むしろ「勉強を頑張りたい」と思っている真面目さ、熱意があるからこその問題です。やる気のない人に挫折はありません。
言ってしまえば、あなたは「続くはずのない、無理のある努力」を一生懸命にしてしまっています。
そんなあなたに必要なのは、これまで紹介してきた3つです。
①合格者の行動、思考法を自分にインストールすること
②過去問研究に基づく「自分の課題」の特定とその克服に時間を使うこと
③「詰みポイント」を事前に把握して心の準備をしておくこと
そして、もし独学でやるのなら「信頼できる人」が近くにいると心強いです。学習効率の高い「独学」に、信頼できる人が味方につけば鬼に金棒です。
当塾は私が全生徒の指導をする関係で生徒数に制限があり、すべての方の指導をお受けすることはできませんが、何かあればLINEで聞いてください。
そして「合格者の行動、思考法を自分にインストールすること」については、以下のサービスが強力な解決策になります。
私の思考を細かいところまで言語化した「独学の技術」というサービスです。
では、今回はここまでです。
貴重なお時間をありがとうございました。


