宅浪生
上記のような不安を持つ方に、仮面浪人生の指導実績も多い塾長の見解を3つにまとめて解説します。
当塾の生徒で多いのは「宅浪生・再受験生」ですが、仮面浪人生とも相性が良く毎年生徒がいます。
これまで仮面浪人生と交わしてきた「Q&A」をまとめる形で、よくある質問に回答します。
・仮面浪人の成功率ってどれくらい?
・仮面浪人ならサークルや友人関係は捨てるべき?バイトは?
・仮面浪人で合格するためのポイントは?
仮面浪人するかどうか迷っている人、仮面浪人を決意したけど不安がある人はぜひ最後までお読みください。
宅浪の悩みは専門塾が解決
仮面浪人の成功率に対する見解

「仮面浪人 成功率」と調べると、多くのサイトで「仮面浪人の成功率は5%〜10%」と言及しています。
これに対して「いやいや、もっと低いでしょ」というのが私の見解です。
ここは「仮面浪人 失敗」の定義の違いだと思うのですが、おそらく多くのサイトは
「仮面浪人として大学受験を実際に受け、そのうち合格した人」を成功の定義にしていると思われます。
しかし、私はその定義とは違って
「大学入学後に仮面浪人を決意した人のうち、途中で挫折せずに勉強をやりきり、その上で合格した人」を成功と考えています。
何が言いたいかというと、そもそも仮面浪人生の多くは途中で挫折するケースが多く、そもそも受験本番にたどり着かない人が多いということです
こうした「隠れ失敗」も含めると、私の体感では「仮面浪人の成功率は1%〜3%」です。
私が卒業した慶應大学にも東大や医学部を目指す仮面浪人生がいましたが、(私の周りに関して言えば)ほとんど全員途中で受験勉強から離脱していました。
大学受験自体が「第一志望校に合格できる人が10%」の世界なので、「大学生と受験生の二足のわらじ」の仮面浪人生が苦戦するのは一般論としては当然です
しかし、これは「あなたが仮面浪人をしたら失敗する」という個別論とは別問題です。
ここまでの話を聞いて「それでも自分は仮面浪人として頑張りたい」という覚悟が決まっている方は、この後も読み進めてください。
仮面浪人生の学校生活に対する見解

仮面浪人を始めるときに最初に考えるのが「今の大学生活をどうするか」だと思います。
よく質問いただくのは「サークル」「バイト」「休学」についてです。
それぞれ解説していきます。
サークルに入るべきか入らないべきか
仮面浪人生がサークルに入ると病みやすくなります。純粋に大学生活を楽しんでいる人と受験勉強している自分を比べてしまうからです。
もちろん単純に「サークル入る時間あるなら勉強すべき」という話もあります。
が、それ以上に1年間受験勉強を続けるメンタルを保つ上で「サークルは基本的にオススメしない」というのが私からのアドバイスです。
とはいえ「どうしてもサークルに入りたい」や「過去問を入手する上でサークルが必要」ということであれば、止めはしません。
バイトしていいのか
バイトについては「受験費用を自分で負担するのか」など事情によってかなり変わってきます。
あまり意味のないアドバイスで申し訳ないですが、バイトに関しては「必要があるならやるしかないし、必要がないなら極力やらない方が良い」のが私の見解です。
バイトする場合は受験勉強に悪影響が無いよう「自分の性格に合わせて、精神的に楽なものを選ぶ」のが大切になります。
以下の記事も合わせてご覧ください。
休学すべきか
親の理解を得られるのなら、休学は有力な選択肢になります。
特に「後期から実習がある」など、特段忙しくなる学部の場合は可能な限りで最大限休学を検討すべきです。
しかし、仮面浪人に対する親の理解を得られない場合も現実的には多いです。
その場合は「バイトの量を極力減らす」や「空きコマを最大限活用する」などで時間を作るしかありません。
あとは限られた時間を活用できるように「志望校に最速で到達する勉強計画」と「最大効果を引き出す勉強法」が必要になります。
仮面浪人成功のポイント

言うまでもなく「効果的な勉強法でやるべき」とか「自分のレベルに合うテキストを選びましょう」という、全受験生に当てはまることは大切です。
そのうえで「仮面浪人生ならではの成功の秘訣」を挙げるとすれば、人間関係とそれに伴う不安や孤独感にうまく対処していくことです
仮面浪人の場合は
・大学生活をエンジョイしている人が目に入る
・本当はサークルとか楽しみたいけど、勉強のために自分だけ我慢
・親から理解が得られない、親からのプレッシャーがある
・バイト先での人間関係に悩む
勉強だけに集中できる浪人生とは異なり、仮面浪人生は所属先が増える分だけ精神的に病みやすいです。
また「これだけ大学生活(友人、サークル)を犠牲にしているのに、今年合格できなかったらどうしよう」という不安もあると思います。
こうした不安に対しては、以下の3パターンでの解決策があります。
当たり前かもしれませんが、①が一番大切です。強い気持ちがなくなったら、仮面浪人は難しいです。
②に関しては「メンタルが落ち込むことを前提にして」調子がいい時から習慣化していくことが大切です。
最後に③ですが、前提として私は「模試で結果を出せ」とは全く思いません。模試なんかより過去問の方が100000倍重要で、生徒の模試の結果はほぼ気にしていません。
ただ、仮面浪人生の場合は「目に見える結果を出すこと」が最後まで走り切るために大切になります。
過去、私が指導した仮面浪人生で成功した人は「第2回までに自信をつけている」という共通点があります。
仮面浪人を志した瞬間から、8月9月が本番だと思って全力でやっていきましょう。
では今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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